平成20年 春期 基本情報技術者 午前 問46
デザインレビューを実施するねらいとして、適切なものはどれか。
ア
開発スケジュールを見直し、実現可能なスケジュールに変更する。
イ
仕様の不備や設計の誤りなどを早期に発見し、手戻り工数の削減を図る。
ウ
設計工程での誤りの混入を防止し、テストを簡略化して、開発効率の向上を図る。
エ
設計の品質を向上させることで、開発規模見積りの精度を向上を図る。
答え イ
【
解説
】
ア
デザインレビューの結果、開発スケジュールの見直しが発生することはありますが、デザインレビュー本来の目的ではありません。
イ
デザインレビュー本来の目的の説明です。
ウ
デザインレビューは設計工程での誤り防止にはなりますが、テストの簡略化にはなりません。
エ
デザインレビューは設計品質の向上にはなりますが、開発規模見積り精度の向上にはなりません。
これ以外に、デザインレビューには各担当者の理解度を調整することも期待できます。
【
キーワード
】
・デザインレビュー
【
キーワードの解説
】
デザインレビュー(Design Review、DR)
設計の節目に成果物(設計書、ソースプログラム、テスト結果報告書、試作機など)が、本来の目的(要求)と合っているか、曖昧なところや問題(課題)がないかを洗い出すための討議のことです。
デザインレビューには進め方がいくつかあり、代表的なものとしては
ウォークスルー
レビュー対象物への入力を仮定して、その結果がどうなるべきなのかをシミュレーションする方法
インスペクション
進行役である管理者(モデレーター)を設置し、管理者が参加者の役割を決めたり、レビューポイントを絞り込んだりして、レビュー効率を上げる方法。
ラウンドロビン
参加者全員が順々に発言するように仕組んだ方法であり、参加しているにも関わらず一言も発言しない者を出さないようにするための方法。
です。
もっと、「デザインレビュー」について調べてみよう。
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