リアルタイムOSで用いられる、タスクがデッドラインを必ず守るデッドラインスケジューリングでは、周期タスクを図のように次の四つのパラメータr 、C 、D 、T (0<r + C ≤D ≤T )の組で表現することができる。
二つのタスクX、Yをr = 0、D = T という条件下で生成した場合、スケジュールが可能となるC 、D の組合せはどれか。
ここで、タスクはX、Yの順に起動させ、優先度はXの方が高い。
また、スケジューリングはプリエンプティ方式であり、OSのオーバヘッドは考慮しない。
|
タスクX |
タスクY |
C |
D |
C |
D |
ア |
1 |
2 |
2 |
3 |
イ |
1 |
2 |
2 |
4 |
ウ |
2 |
3 |
2 |
3 |
エ |
2 |
4 |
3 |
4 |
答え イ
【解説】
周期タスクの四つのパラメータr 、C 、D 、T は
- r :タスクの実行の準備ができるまでの時間(起動時間)
- C :タスクの実行時間
- D :デッドライン時間
- T :周期間隔
であり、 r = 0、 D = T で、Xの優先度が高く、プリエンプション方式なので、XとYのタスクの実行の関係を図にすると
になり、選択肢の中でスケジュールが可能となるのは
(イ)である。
【キーワード】
・デッドラインスケジューリング
【キーワードの解説】
- デッドラインスケジューリング(deadline scheduling)
タスクには実行完了までの時間に制限があるものがあり、この時間がデッドラインであり、デッドラインスケジューリングではデッドラインを必ず守るように、タスクの実行順を決める方式です。
もっと、「デッドラインスケジューリング」について調べてみよう。
戻る
一覧へ
次へ
|