図は、SECIモデルの知的返還プロセスに基づき、製造現場において、熟練工の技能を若手技能者に伝承する例を示したものである。
dに該当する活動はどれか。
ここで、ア〜エは、a〜dのいずれかに該当する。
ア |
現場作業や
OJTを通じて、熟練工と若手技能者間において製造のための知識や課題を確認するとともに、文書化されていない技能の存在を認識する。 |
イ |
熟練工が持つ技能のうち、文章、図表、数式によって表現が可能なものを熟練工と若手技能者間において確認しながら作業手順書などにまとめる。 |
ウ |
若手技能者が、得られた知識をデータベースに記録し、これを整理・分類し、組み合わせることによって、新しい作業手順を生み出す。 |
エ |
若手技能者が、得られた知識を基に実際の作業を繰り返し経験することによって、知識を自分の技能として体験する。 |
答え エ
【解説】
ア |
現場作業やOJTを通じて、熟練工と若手技能者間において製造のための知識や課題を確認するとともに、文書化されていない技能の存在を認識するのは、共同化(Socialization)です。 |
イ |
熟練工が持つ技能のうち、文章、図表、数式によって表現が可能なものを熟練工と若手技能者間において確認しながら作業手順書などにまとめるのは、表出化(Externalization)です。 |
ウ |
若手技能者が、得られた知識をデータベースに記録し、これを整理・分類し、組み合わせることによって、新しい作業手順を生み出すのは、連結化(Combination)です。 |
エ |
若手技能者が、得られた知識を基に実際の作業を繰り返し経験することによって、知識を自分の技能として体験するのは、内面化(Internalization)です。 |
【キーワード】
・SECIモデル
【キーワードの解説】
- SECIモデル
ナレッジマネジメント(knowledge management)で使用するプロセスモデルで、知識には暗黙知と形式知があり、これを個人、組織の間で、相互に変換・移転することによって新たな知識が創造されるという考えで、暗黙知と形式知の交換と知識移転のプロセスモデルです。
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