JIS X 9401:2016(情報技術−クラウドコンピューティング−概要及び用語)の定義によるクラウドサービス区分の一つであり、クラウドサービスカスタマが表中の項番1と2の責務を負い、クラウドサービスプロバイダが項番3〜5の責務を負うものはどれか。
項番
責務
1
アプリケーションソフトウェアに対して、データ利用時のアクセス制御と暗号化の設定を行う。
2
アプリケーションソフトウェアに対して、セキュアプログラミングとソースコードを脆弱性診断を行う。
3
DBMSに対して、修正プログラムの適用と権限設定を行う。
4
OSに対して、修正プログラム適用と権限設定を行う。
5
ハードウェアに対して、アクセス制御と物理セキュリティ確保を行う。
ア
HaaS
イ
IaaS
ウ
PaaS
エ
SaaS
答え ウ
【解説】
ア
HaaS(Hardware as s Service)では、クラウドサービスカスタマが表中の項番1〜4の責務を負い、クラウドサービスプロバイダが項番5の責務を負います。(×)
イ
IaaS(Infrastructure as a Service)では、クラウドサービスカスタマが表中の項番1〜3の責務を負い、クラウドサービスプロバイダが項番4と5の責務を負います。(×)
ウ
PaaS(Platform as a Service)では、クラウドサービスカスタマが表中の項番1と2の責務を負い、クラウドサービスプロバイダが項番3〜5の責務を負います。(〇)
エ
SaaS(Software as a Service)では、クラウドサービスプロバイダが項番1〜5の責務を負います。(×)
【キーワード】
・クラウドコンピューティング
【キーワードの解説】
クラウドコンピューティング(cloud computiing)
従来は利用者ごとに管理・利用していたようなソフトウェアやデータなどを、インターネットなどのネットワークを通じてサービスの形で必要に応じて利用する方式です。
ネットワークに接続したサーバに処理をさせるという考えは新しいものではなくASP(Application Service Provider)やSaas(Software as a Service)と同じ考えであるが、これらをより発展したものをクラウドコンピューティングと呼んでいます。